江戸川子ども劇場ではたくさんお世話になっている人形劇団ひとみ座。2020年11月に「はれときどきぶた」、2022年6月に「おしいれのぼうけん」を鑑賞し、そして2022年10月には「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の鑑賞を予定しています。
2022年9月4日(日)「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の事前企画として、人形劇団ひとみ座の稽古場を訪問し、人形や人形劇がどのように作られているのか、その裏側へ潜入しました!
11時30分に元住吉駅へ集合し、モトスミ・ブレーメン通り商店街にて各自昼食を調達。子どもたちは、見た目がかわいいイクミママのどうぶつドーナツを購入。
駅から歩くこと15分ほどで、ひとみ座の稽古場へ到着すると、「幸運なお客様だけがたどりつける人形劇団へようこそ」という素敵なウェルカム看板とともに、「はれときどきぶた」にご出演されていた松本美里さんと来住野正雄さんがお出迎えくれました。
稽古場でランチの後、いよいよ見学開始!
まず最初は、「人形を作る」おしごとをしている工房へ。どんな立体で、どんな表情で、どんな衣装で、どんな可動域を持つ人形にするのか。お話や操演者に合わせて、この工房で一から人形が作られています。職人さんが、人形の手を握る部分を作られていたので、機構を解説いただきました。他劇団からの製作委託を受けることもあるそうです。
次は、過去の公演で使われた人形たちが眠っている倉庫へ。青い棚を引き出すと、色んな年代の人形たちが現れます。別のお芝居へ再雇用されることはありませんが、新しいお芝居の人形を考えるときに、とても参考になるのだそうです。人形を保管するには、首を吊っておくと、良い状態をキープできるそうで、見た目はかなりシュール。そして、プロの方が人形を手にすると、たちまち命を宿して、生き生きと、表情豊かに動き出すので、その技術に驚きです。
その次は、「人形を動かす・演じる」お仕事をしている「9月0日大冒険」の稽古場へお邪魔しました。演出家の方が、魚の食べ方や、人形の視線、セリフ回しなどを指導され、それを繰り返すことで一つのシーンが作られ、その積み重ねで一つのお芝居が作られているんだということを、実感できる見学でした。
さらに「ひとみ座幼児劇場」の稽古場も見学。「がんばれ おばけちゃん」という作品の稽古中でした。
おばけのお仕事はみんなを驚かすこと。でも、小さなおばけちゃんは、怖がりで、おどかすつもりが自分が泣いてしまいます。小さなおばけちゃんは立派なおばけになれるでしょうか。
「ひとみ座幼児劇場」は4人編成で1年に3回、学期ごとに作品を変えて、季節や子どもたちの成長に呼応する人形劇を、近隣の幼稚園・保育園へ届けているそうです。長年見続けてくれている園も多いそうで、羨ましい限りです。
稽古場見学の後は、「人形を動かす」を体験します。
左手で支えて、かつ顔を動かし、右手で人形の両手を動かす。実際にやってみると、とにかく難しい。人形が重くて、左手はすぐ疲れる。鏡を見ないと、人形がどこを見ているのか、どんな表情をしているのかさっぱり分からない。人形の右手と左手を独立して動かすことができず、常に両手が同じ動きになってしまう。プロの方は、これを1時間近く動かしながら演じているわけで、本当にスゴいです。
リア王は、二人遣いの人形。その左手を操作させてもらうと、今度は二人で息を合わせないと、王様がちぐはぐな動きに。これも難しい!
一番人気は「鬼のごちそう」という作品に登場した、かわいい鬼。足の部分がスリッパのように履けるようになっていて、ダンスのように踊ると、鬼も踊ってくれます。
最後は記念撮影。ご案内いただいた松本さん、来住野さん、そしてひとみ座の皆さん、どうもありがとうございました!
2022年11月10日、テレビ神奈川で放送されている「猫のひたいほどワイド」にて、木曜ブルーの白又敦さんが人形劇団ひとみ座さんを潜入リポートしました。今回の稽古場見学とほぼ同じルートをたどっています。
12月10~11日にスタジオ公演される「シュレミールと小さな潜水艦」も紹介されており、シュレミール役で、はれときどきぶたにも出演されていた森下勝史さんも登場します。こちらもぜひご覧ください!
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