前進座と言えば、江戸川子ども劇場では2年前に歌舞伎ワークショップでお世話になっております。
"臆病者" だからこそできる、優しくおかしな敵討ちとは?
越前福井藩の剣術指南役であった剣豪・仁藤昴軒を討つ旅の任に名乗り出たのは、なんと藩内随一の "臆病者" と言われる双子六兵衛だった。腕っぷしではとても敵わない六兵衛が、勇気を出して頭を使い懸命に昴軒に立ち向かっていく。さて、どんな結末に?
本作は山本周五郎さんの歴史小説が原作。臆病者の双子六兵衛が討っ手として剣豪を倒すまでのお話を、4人の役者が舞台上でト書きや音響も担当しながら、話が進んで行きます。
ともとものガラクタ音楽会を見たばかりだったので、雨の音や、蛙の鳴き声は同じだ!と視覚的にも楽しめます。
剣豪が弱り果てて蝉に当たるシーンは、子どもたちにも大ウケでした。蝉の声が一瞬止むんだけど、次の瞬間にはまた一斉に蝉が鳴き始める。見事な連係プレーでした。
おようと六兵衛の恋のシーンも、子どもたちしっかり見てたなぁ。
そして剣豪を倒すラストシーンでちょんまげが出てきたのには大爆笑。「実はみんな、ちょんまげあったんかい!」と心の中でツッコミました。痛快な顛末で、楽しい喜劇でした。
Comments