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[報告] ともとものガラクタ音楽会

更新日:2023年3月8日

2022年2月20日(日)清新町コミュニティ会館にて「ともとものガラクタ音楽会」を開催し、約80名の皆様にご参加いただきました。


山口ともさんは、身近なガラクタに手を加えてオリジナルの廃品打楽器を作り、音楽会を開催します。開演すると、ウォーターサーバーの12リットルボトルの底を切ったものを頭に被り、一斗缶を履き、首にさげたスネヤドラムのようなものを叩きながら、アシスタントの "えのえの" さんとともに入場してきました。宇宙服っぽい見た目のボトルを脱ぐと、こめかみのカールとちょびひげが印象的です。


最初の演奏は、水道管のようなパイプがたくさん縦に並んでいる楽器を使います。パイプの端をしゃもじで叩くと音が出て、パイプの長さによって音階が作られています。パイプが短くなると音程が上がり、長くなると音程が下がることを教えてもらいました。この楽器を使って「さくらさくら」の演奏です。独特なアレンジにより、子どもたちの笑いが絶えません!


次の演奏は「ひとり楽園」。波の音、鳥のさえずり、蛙の鳴き声、雨や雷など、ともともさんが一人で楽園を表現します。両膝につけた楽器を鳴らすために、膝をガクガクブルブルと震わせながら移動する姿など、目の前で行なわれていることと音からイメージする世界観のギャップがシュールすぎて、これまた面白い!

演奏の後、登場した楽器を一つ一つ紹介してくれます。小豆やうちわ、ピスタチオの殻、風船、貝殻、乾燥した枝、魚が入っていた発泡スチロールなど、材料は身近なものばかり。身の回りにあるものをとにかく叩いてみて、その音を確かめ、想像力を常にふくらませているからこそ、見つけ出した音たちなのだと感じました。子どもたちも釘付けになって、たくさん質問(ツッコミ?)していました。


次の演奏は「ひとり宇宙」。トマト缶同士を糸電話のようにスプリングでつなぎ、そのスプリングを引っ掻くと宇宙的な音がするので、これは驚きの発見です。また、仏壇のおりんを叩くのではなく、ヴァイオリンの弓で弾くと、これも素晴らしい残響がします。うにの瓶にビー玉を落とす音は、この組み合わせだからこそ出せる音!さらに、浴室でよくみかけるハンドルをグルグル回して開閉するルーパー窓のガラスを叩くと、なんて美しい音が!

Youtubeでも、この「ひとり宇宙」的な世界観の演奏が紹介されています。


お次は、ジャンクドラムと廃木材の木琴を使って「おばけなんてないさ」の演奏です。バスドラムはスーツケース、ハイハットは灰皿、他にもフライパンや鍋など、こちらも身近なものたちで作られています。しかも、ドラムセットを解体すれば、スーツケースの中に入れて持ち運べる優れもの!

Pearlのドラムスティックは、山口ともさんの名前が入っているオリジナルモデルでした。


お次は新聞紙を使って、子どもたちと一緒にセッションです!ともともの動きを真似しながら、新聞紙を叩いたり、破いたり、くしゃくしゃしたり、丸めたり。新聞紙一つから、色々な音を出せることに気付かされます。この楽しい発見が、子どもたちの想像力につながってくれればと思います。


最後はペットボトルの中につぶつぶを入れたオリジナル楽器「ペッカー」を使って、ともともと一緒に「ドレミのうた」を演奏です。この時を待っていたのかと思うくらい、子どもたちは立ち上がってノリノリでした!


「もっとペッカーを振りたい!」ということで、アンコールの「さんぽ」とともに、ペッカーをマラカスのように振りながら子どもも大人も会場内を行進して、お開きとなりました。


終演後、子どもたちはステージ上にある楽器たちに興味津々。間近で見て、触って、音を出して、ちょっとした体験コーナーとなりました。


参加者アンケートより

  • UFOのヒューンがよかった。

  • トモトモさんと一緒にペッカーをふって楽しかった。

  • 自分も楽器をやっているが、いつもと違う感じで楽しめた。

  • とても楽しかったです。わたしもやってみたい!と思いました。楽器って本当にすばらしいですね。

  • 見ただけでは想像もつかないような音の出る楽器ばかりで、見て、きいて、とても楽しかったです。一人楽園では、ワナワナしているひざの動きがおもしろかったです。子どもたちのリアクションがとてもよかったです。

  • 一人楽園は、何回でもききたいくらいすばらしかった。

  • 観るのも楽しく、参加もできて、親子でとても楽しく過ごせました。ともともさんは打楽器の腕だけでなく、人柄も最高でした!

  • 身近なものから予想外の生音がきけて、楽しかったです。解説もおもしろくて、興味深かったです。相互対話的で、親も子どもたちも終始ひきつけられていました。

  • 色々なガラクタ楽器を通して、沢山の音を聴けてとても楽しかったです。お家でも楽器を作って遊んでみます。

  • 娘が楽しくノリノリで見ていました。


ここからは、終演後のおまけ編。

先日の理事会で「会員さん同士でおしゃべりする時間って大事だよね」という話になり、昨年のクリスマス縁日で大人気だった「紙コップ積み」を時間無制限でやったらどうなるおか、という企画を立てました。

大量の紙コップを放出し、子どもたちの観察開始。最初は各自で紙コップを積み上げ始めます。6段くらい積んだ小さな山がいくつもできるたところで、「今度は皆で協力して、大きな山を作ろう!」と、新しい遊びへ移行します。

低い方担当と高い方担当で自然発生的に役割が生まれ、やがて椅子を使わないと上にコップを乗せられない高さにまで到達します。バランスが崩れて山の一部が崩壊すると、なぜか破壊屋が登場し、無事に残った部分もすべて崩します。破壊屋、とっても楽しそう(笑)

散乱した紙コップを全員で拾い集め、また一から積み上げます。何度もチャレンジし、ついに大きな山が完成しました!


今度は「紙コップをひたすら重ねてみよう!」という、新しい遊びへ。今度は支える担当と重ねる担当で役割ができて、最初は順調に重ねていきます。椅子の上に乗っても届かない高さに到達すると、「大人来て!」と、支える担当のお手伝いに呼ばれます。

高さが増してくると、紙コップが蛇のようにニョキニョキ曲がるので、支える担当は抱きかかえて動きを最小限に食い止めます。重ねる側も最上部に手が届かなくなり、でも紙コップはまだ残っているので、なんとか全部重ねたい。

試行錯誤の上、重ねる方法を発見!ニョキニョキ曲がるのを逆手に取り、大人たちがヒヤヒヤしながら見守る中、ついにすべての紙コップを重ねる瞬間が訪れます。歓喜のクライマックスの瞬間がこちら!

思いがけず大盛り上がりとなった、おまけ編でした。


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