2023年2月5日(日)グリーンパレス 5階 孔雀 にて「0歳からのコンサート&ファミリーコンサート」を開催しました。
「お子様と一緒に、周囲へ気兼ねなく音楽をお楽しみいただきたい。」
そんな想いで始めた「0歳からのコンサート」は、今年で12年目を迎えました。
今年は ルロット・オーケストラ による「創作楽器の博物館」です。
ルロットとは、フランス語で「屋台」を意味します。「音楽でいろいろな街や人を笑顔にしたい」という想いで2010年に発足。ホール公演に限らず、まるで「屋台」のようにさまざまなところに出向き、お客様と一緒に楽しいコンサートを作っています。
また、フライパンや水道管などの日用品から創り出す「創作楽器」とオーケストラのコラボという、ルロット・オーケストラにしかできないパフォーマンスで、音楽を楽しむ原点を伝えています。
出演者をご紹介します。
フルート・創作楽器:濱川慎司さん(はまはま)
ヴァイオリン :鈴木智子さん(もこ)
ピアノ :吉田宏志さん(よっしー)
第一部「0歳からのコンサート」
0~3歳を中心にお子様とその保護者の方々、合わせて約80名にご参加いただきました。
楽器紹介では、それぞれの楽器のソロで、プリンセスが登場。
「おばけなんてないさ」には、「ゲゲゲの鬼太郎」がところどころに隠れていました。
フライパンで音階を作るために、どれだけたくさんのお店を回って、音程を確かめたのだろうと、つい想像しちゃいます。「これができたら、きっと楽しい!」と思ったものを、とことん探求されているのが素晴らしい!
フィドルファドルは、ヴァイオリンの速弾きを楽しむルロイ・アンダーソンのポップス。そこにホイッスルが見事に合っていました!トイレのすっぽんは「ラバーカップ」という商品名なのですね。「すっぽんにホイッスルを付ければ楽器になる!」というアイデアもスゴいです。
3か月かけてハープを自作されたのも驚きですが、その音色がとってもきれい。しかも選曲が、茉奈 佳奈さんが歌っていた「いのちの歌」。竹内まりやさんが作詞された歌詞と、NHK連続テレビ小説「だんだん」を思い出し、感動で涙が出てしまいました。「だんだん」は、出雲弁で「ありがとう」なんですよね。
水道管をスリッパで叩くのは、うまく演奏できるようになったら、スッキリするだろうなぁと思いながら見ていました。
はまはまのMC、お三方のプロフェッショナルな演奏、よっしーのアレンジ力、そして創作楽器とピアノ・ヴァイオリンの共演により、他には無い楽しい演奏を聴くことができました。
客席前方はシートで桟敷席を作り、親子一緒に座りながら、至近距離で鑑賞いただきました。客席の横や後ろでは踊りながら聴いている子もいて、それも楽しそうでした。
プログラム
南の島のハメハメハ大王(ルロットアレンジ)
楽器紹介(フルートソロ、ヴァイオリンソロ、ピアノソロ)
おばけなんてないさ(ルロット風オバケの詰め合わせ)
手あそび「アイアイ」
道化師のギャロップ(フライパン演奏)
フィドルファドル(ヴァイオリン vs トイレのすっぽん 速弾き対決!)
手あそび「ちょきちょきダンス」
いのちの歌(自作ハープ演奏)
クシコスポスト(水道管の妙技!)
アンコール(マーチ)
参加者アンケートより
子どもがリラックスしながら聞けてとても楽しかったです。
楽しかったです。とびはねてきいていました!
午後は昼寝で参加できないことが多いので、午前に開催されるのはありがたいです。
普通では聞けない予想外の楽器もあり、とても楽しかったです。
私の子どもの頃、バレエや音楽コンサートに連れて行ってもらった思い出があり、いろんな経験が大切だと思います。フライパンやスッポン、パイプを楽器にするなんてびっくり! 選曲もすばらしかったです。おばけの歌、好きです!
子どもも大人も楽しめる演目・内容でとても楽しい時間でした! 初めて見る楽器もたくさんで見ごたえがありました。会場も子ども向けの配慮が施され、気兼ねなく過ごせました。
第二部「ファミリーコンサート」
約60名の親子にご参加いただきました。
第二部のスタートは、ガラスを使った創作楽器から。水の入ったワイングラスの縁を濡らした指でこすると、ガラスの共鳴によって音が出る「グラスハープ」という楽器。グラスに入れる水の量を調節することで、音階を作れます。もう一つは、木琴や鉄琴のガラス版で、その名も「ガラス琴」。この音を聞くと、思い付くのはもうこの曲しかない!という見事な選曲でした。
楽器紹介は、それぞれの楽器の有名な曲で、聴き応えのある演奏を。16分の1の子ども用分数ヴァイオリンでのチャルダッシュは、まさに超絶技巧!
フライパン楽器が登場すると、子どもたちは立ち上がり、何が始まるのだろうと目を輝かせます。はまはまが「フライパンで演奏したいお友だち!」と声を掛けると、あちこちからたくさん手が挙がります。選ばれし8名が、ピアノとヴァイオリンに合わせて「ドレミの歌」を演奏しました。
では、このフライパン楽器を大人が本気で演奏するとどうなるか。子どもたちはきっと、「こんなことができるんだ!」と度肝を抜かれたことと思います。
続いて、リコーダーでできたパイプオルガンが登場!吹き口を下にしてリコーダーが何本も立っていて、それぞれ音階が出るように穴がテープでふさがれています。会場から2名選出され、そのお二人は鞴(ふいご)をひたすら足で踏んで、空気を送り続けます。鍵盤を押すと、その鍵盤の音が出るリコーダーへ空気が送り込まれて音が出るという、パイプオルガンと同じ原理で作られています。演奏する曲は「トッカータとフーガ ニ短調」だし、リコーダーだから音量が小さくて、マイクで拾ってもふいごを踏んでる音の方がはるかに大きいし、ふいごで空気を送り続けている二人は苦しそうだし、なんともシュールで遊び心満載の楽器でした。その後に「いのちの歌」を持ってくるあたり、セットリストが計算されています。
最後のアニメソングメドレーは、お子さんもお母さんもガッツポーズが出ちゃう選曲。「クラシックだけじゃないんだぞ!」という意気込みがひしひしと伝わってきました。
プログラム
ガラス楽器の演奏(グラスハープ、ガラス琴)
南の島のハメハメハ大王(ルロットアレンジ)
口笛吹と犬(楽器紹介:フルートソロ)
チャルダッシュ(楽器紹介:ヴァイオリンソロ)
革命のエチュード(楽器紹介:ピアノソロ)
おばけなんてないさ(ルロット風オバケの詰め合わせ)
手あそび「やおやのお店」
フライパン体験タイム(ドレミの歌)
道化師のギャロップ(フライパン演奏)
フィドルファドル(ヴァイオリン vs トイレのすっぽん 速弾き対決!)
天国と地獄(水道管の妙技!)
トッカータとフーガ ニ短調(リコーダーでできたパイプオルガン)
いのちの歌(自作ハープ演奏)
アニメソングメドレー
アンコール(もりのくまさんJAZZ)
第二部ダイジェスト(2回クリックすると、動画が再生されます。)
参加者アンケートより
有名な曲が多く、楽しめました!手作り楽器、とても凄かったです。
知っている曲や手作りの楽器もあり、とても楽しかったです!
クラシックからアニソンまで、楽しくきけました。
日用品を工夫して楽器になってしまうのにビックリです。
バイオリンのえんそうが早くて、すごいと思いました。フライパンでドレミが出るのもおもしろかったです。
フライパンをえんそうできて楽しかったです。
「イノチノウタ」のメロディとふんいきがとてもすてきでした。
手作りの楽器なのはおどろいたし、なによりハープが手作りなのがすごかった。
自作のハープのいのちの歌がとても良かった。素敵な音色でした。子どもたちのフライパン演奏、可愛くて和みました。
はまはまさんの本気が感動するほどにかっこよかったです!
ステキな音楽会でした。親しみのある曲と工夫された楽器で楽しかったです。子どもたちが音楽にふれる機会として良い企画でした。
終演後、出演者の方々とスタッフで記念撮影。素敵な音楽と「本気の遊び心」を届けていただき、本当にどうもありがとうございました!
Comments