2023年1月15日(日)小島八幡神社にて、ふれあいこどもまつりのアウトリーチとして、小島町子ども会に民族歌舞団 荒馬座をお招きし、「お獅子になって、福を呼ぼう!」を開催しました。
江戸川子ども劇場では、江戸川区内の子どもたちと芸術家のコーディネートを行ない、子どもたちの豊かな創造力・想像力や思考力、コミュニケーション能力などを養うとともに、優れた文化芸術の創造につなげる活動を行なっています。
講師としてお越しいただいたのは、写真左から荒馬座の関いずみさん(いずみちゃん、笛)、松田智輝さん(トミー、太鼓)、伊藤千波さん(ちなちゃん、獅子舞)です。
獅子舞は人についた悪い虫を食べてくれます。「疳の虫、腹の虫、虫の居所が悪い、虫歯、エヘン虫、弱虫、虫がいい」などなど、虫にまつわる慣用句が多いですよね。
獅子舞に噛まれると、その年の1年間の厄除け・厄払いになり、健康で幸せに過ごせるという縁起物。また、期間限定のご利益なので、その恩恵を長く受けられるよう、正月に舞うことが多いのだそうです。
説明を聞いた後、獅子舞を鑑賞しました。
獅子が自分自身の悪い虫を食べた後に、見ている人たちを回って、次々と噛んでいきます。子どもたちは頭を、大人たちは肩や腰、膝など、それぞれ部位を指定して噛んでもらいました。
舞いの中では三点倒立の場面も出てきて、視界が狭くて大変そうなのに、最後にお顔を出したちなちゃんの表情は爽やかだったのが印象的でした。お囃子も舞いを引き立てていました。
鑑賞した後は、牛乳パックで作った獅子を使って、子どもも大人も一緒に獅子舞のお稽古です。牛乳パックの獅子は一つ一つ表情が違って、とても可愛いんです。頭に鈴が付いているので、動かすと音も鳴ります。
まずは基本姿勢から。両手を伸ばして獅子を前に出し、その獅子頭よりも下になるよう、自分の頭を下げます。そうしないと、獅子の背中にこぶがあるように見えるからです。
後ろを向いて、左からバグバグ~
どの動きも、左から始まります。
座って、自分の足と足裏の悪い虫を食べて、次はお尻を噛みます。片肘をついてお尻を高く突き上げるのは、大人にはきつい体勢ですが、子どもたちは楽しくやっています。
今度は下から上に向かって、滝の水をバグバグバグ~
自分の虫を食べ終えたら、いよいよ他の人の虫を食べにいきます。この時に重要なのは、相手の幸せを願って、優しく噛むこと。家族や友だちをお互いに噛んでいきます。
元の位置で基本姿勢に戻ったら、左上から右下に向かって、右上から左下に向かって、バグバグ~
最後はグルグル回って、決めのポーズ!
一通り稽古したら、子どもチームと大人チームに別れて、全体を通した発表会を行ないました。
最後に牛乳パックでの獅子の作り方を教わり、おひらきに。伝統芸能に触れた、貴重で楽しい時間を過ごしました。
参加した子どもたちは、段ボールで作られた手作りガチャガチャを引いて、カプセルに入ったお菓子を持って帰りました。
参加者アンケートより
ししまいのおどりがすごかった。いっしょにおどったのがたのしかった。(5才)
虫をたべるのがおもしろかった。いろいろなおどりがあった。ししまいのポーズがつらかった。(小4)
獅子舞を見ていたら、うちのペットがキレた時に にていた。しめだいこ と ふえ が とってもハーモニーをかなでていました。(小4)
ほいくえんかおまつりでししまいを見たことはあったけど じっさいにおどりをやってみたりするのがはじめてだったから楽しかったです。(小4)
いろいろなダンスの部分があって楽しかった。(中1)
とても楽しい企画をありがとうございました。"ししまい" を初めて見ましたし、お年始からとても幸せな気持ちになりました。
娘が以前、獅子舞を見た時に大泣きしたのですが、中の人がお姉さんだったこと、しし舞いの踊りの意味などが分かったことで、以前ほど怖くなかったようでした。
大人も久々に体をうごかせて楽しかったです。
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