すべての子どもたちに、文化・芸術を届けよう。
江戸川子ども劇場では、文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」のコーディネーターとして、江戸川区立の小中学校等と芸術家のマッチングを行ない、子どもたちへ文化・芸術を届ける「コーディネート事業」を行なっています。
この事業は、子どもたちの豊かな創造力・想像力や思考力、コミュニケーション能力などを養うとともに、優れた文化芸術の創造につなげることを目的としています。
2021年12月21日(火)江戸川区立第六葛西小学校にて、狂言師の茂山茂さんと井口竜也さんをお招きして、5年生向けに狂言のワークショップを行ないました。
「狂言」は「能」とともに「能楽」と呼ばれる古典芸能です。狂言と能の歴史や違い、小道具などについて学んだ後、立ち方、すり足での歩き方、笑い方、大げさに柿を食べる動作など、狂言における振舞いを児童たちが体験しました。
そして、小学校の教科書にも出てくる「柿山伏」を100秒で分かる動画を視聴した後、柿山伏を実際に演じて頂きました。
日本の伝統芸能を身近に体験そして鑑賞できる、貴重な機会を届けることができました。興味津々で参加してくれた児童たちの笑顔が印象的でした。
参加者アンケートより
狂言を見て、声が体育館にとてもよくひびいていてすごかったし、おもしろかった。
昔からやっている事をずっとやり続けて、今にうけつがれているんだな、と思いました。
実際に歩いてみたりして、楽しかったです。きつい姿勢で長い時間演じていてすごいと思いました。
今日の授業で、古典のことをもっともっと知りたくなりました。
昔のげきは内容をすごく、おおげさにして、伝えていたことがわかりました。
私は初めて見たけど、カラスのまねをしたり、トンビのまねをして木からおちる所など、とってもおもしろかったです。この授業を受けて、ほかの狂言や能にも興味を持ちました。
とても大きな声で笑いなどを表現していて、狂言は自分の思った以上に面白かったです。狂言は約400年前から伝わっている事や、狂言ができた時代など、狂言の歴史について知ることができました。
茂山茂さんは来年2月、以下の公演にご出演されます。詳細やチケット購入は玉造小劇店のホームページを参照ください。
わ芝居~その弐 演劇表現探求型文化交流 演劇×狂言
【サヨウナラバ】
同じ演目を現代演劇の役者と、古典芸能の方々がやったらどうなるのか?どんな違いが生まれるのか?どんな表現になるのか?ほほぅ、なるほど!と、そんな演劇表現の探求と文化交流を目的として始まったのが「わ芝居」です。
茂山狂言会の「Cutting edge KYOGEN」の5人を迎え、同じ演目をお芝居ver.と狂言ver.のそれぞれで上演いたします。
日時:2022年2月 17日(木)14:00~、18日(金)19:00~、20日(日)13:00~
場所:下北沢ザ・スズナリ
脚本・演出:わかぎゑふ
料金:一般 5,000円、U-25 3,500円
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