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[報告] 第1回 林家きなこ落語会

更新日:2022年11月6日

2021年8月22日(日)グリーンパレス パーティールーム 常磐 にて「第1回 林家きなこ 落語会」を主催しました。


江戸川子ども劇場ではこれまで「寄席へ行こう!」という企画を2回実施しており、浅草演芸ホールの昼席へお邪魔しました。「さらに身近で、落語を鑑賞したい!」という会員の方々のご要望と、きなこさんのご快諾により、今回の企画が実現しました。


出囃子と暖かい拍手と共に、きなこさんが登場!

会場の風景は、こんな感じです。椅子席の前に、子どもたち用のシート席を用意しています。子どもから大人まで、幅広い年代で楽しめるのも、落語の魅力の一つです。


きなこさんの自己紹介から、入門の経緯、落語と演劇の違いなどを分かりやすく説明いただき、クイズ形式も交えながら、双方向で話が進んでいきます。「林家きなこ」という名前の話が枕となり、一席目の「寿限無」に入ります。見事なまでにナチュラルに入っていったので、子どもたちもスッとお噺に入っていきます。

きなこさんの豊かな表現や表情で、子どもたちも場面がしっかり頭に浮かんでいるのでしょう、大人と一緒に笑い続けているのが、とても印象的でした。


一席終わったところで、きなこさんと一緒にストレッチ。「寄席であれば、ここで次の方へバトンタッチするのですが、今日は私のワンマンショーなので、最後までお付き合いください!」と、愛嬌たっぷりの擽りも挟み、笑いを取ります。

ここで「寿限無」のプリントが皆さんに配られ、「皆で寿限無を声に出して読んでみよう」のコーナー。先ほど落語の中で登場した長い名前を自分で読んでみると、音が面白いからか、落語をきいた直後だからか、つい微笑んでしまいます。

驚いたのは、見に来てくれた小学3年生の女の子が、「落語のワークショップに通い、先月高座で寿限無を演りました」とのことで、寿限無を暗唱してくれました。今でも一席全部覚えているとのことです。


続いて、「知ったかぶりをしたことによる失敗談」の話から、二席目の「転失気」へ。和尚さんが往診の医者から「"てんしき" はございますか」と訊かれ、知ったかぶりをして「ございません」と答えたところから、噺が始まります。"てんしき" とは何かを知りたい和尚は、小僧を呼んで "てんしき" を借りてくるよう命じます。

聞いている側も、最初は "てんしき" が何か分からないのですが、途中で小僧が医者から "屁" のことであると教わります。そこで小僧は和尚に嘘を教えて、更なるコメディーへ発展します。

子どもたちは、オナラの話とか好きですよね。答えが分かってからは、「本当はオナラのことなのに!」と、その後の和尚と医者のちぐはぐなやり取りを、小僧の立ち位置で大笑いしていました。


第一部が終了し、会場の換気を行なった上で、第二部へ。きなこさんはお着物を衣装替えです。


第二部は、ペットのお話から、一席目の「狸札」へ。子どもたちにいじめられていた子狸を助けたことにより、狸の恩返しを受けるお噺。きなこさんが演じる狸が、とても可愛かったでやんす~。


一席終わったところで、ストレッチと、軽い体操を。きなこさんと師匠との "歩き稽古" の話から、二席目は「代脈」へ。医者の代わりに弟子が往診へ出向くために、段取りを事前に教えるのですが、弟子は相手のセリフや動きまで自分から喋ってしまい、横柄な態度を取り続ける、というお噺。その面白さは子どもたちにも十分伝わるようで、弟子が要らぬことを喋ってしまう度に、大笑いしていました。

代脈でも、オナラの話が出てきます。その場面できなこさんが「この説明、さっきもしたなぁ。」と言うと、第一部も見ていたお客さんは、クスクス笑っていました。


最後は、高座の経験もある会員の中学生からきなこさんへプレゼントをお渡しし、お開きとなりました。



参加者アンケートより

  • 寿限無を最近演じたので、今日それをきくことができてタイムリーでうれしかったです。(小3)

  • 知っている話が多かったけど、また違った所から見られておもしろかった。(中1)

  • 知らない話が多くて、知識もふえて面白かったです。(中1)

  • 明るく、楽しく、面白く、とてもステキな落語会でした。また参加したいです。ありがとうございました!

  • お医者の話ははじめてで楽しかったです。途中でストレッチ、いいですね! こちらも切り替えて集中力続きます。かわいくて、楽しい落語でした。

  • 表情がくるくるかわって、ステキです。

  • 子どもにもわかりやすくて、とても面白かったです。落語以外のおしゃべりも楽しくて、久しぶりに笑いました。

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