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[報告] 圭太さんと遊ぼう!

更新日:2021年7月5日

2021年6月27日(日)南葛西会館にて、忍者修行でお世話になったアフタフ・バーバン関西の北崎圭太さんをお招きして、講演会および表現遊びのワークショップを行ないました。


午前中は中学生以上を対象に「子どもとスマホのホントの問題~そしてあなたができること~」と題して、グループワークも交えた講演会を行なっていただきました。

スマホ・ゲームの問題と言えば、ぱっと思いつくのは「視力が下がる、姿勢が悪くなる、没頭して時間を忘れてしまう、犯罪やいじめに巻き込まれる」等ですが、講演が進むにつれ、その本質の一端を知ることができました。


「リアルをおろそかにしちゃいけない」


私も子どもの頃はファミコンばかりやっていた世代ですが、購入したカセットのゲームしかできないし、学校も習い事も遊びも、すべてがオフライン。ていうか、オンラインという概念がまだ無かった時代。

それと比べると、スマホやタブレット端末はあまりにも便利で、それ一つあれば代用できることがどんどん増えている。子どもたちがオンラインの世界で過ごす時間が増えて、リアルの面倒さに心が折れて、オンラインの方が楽しいとかラクだと思い始めてしまったら、これは末恐ろしいことです。もしオンラインの世界で傷ついてしまったら、孤独と不幸を感じたまま、立ち直れない可能性が高くなります。


しかし、コロナ禍×IT社会は、確実にその方向へ向かっています。江戸川区も公立の小中学生に一人1台、タブレット端末が貸与されました。子どもたちは、3日もあれば操作を覚えます。そこで、ITリテラシー教育として必要となるのは、「オフラインで人と人が向き合い、相手を思うことの大切さを伝えること」だと強く感じました。「話しかけても、スマホ・ゲームをやっていて返事をしてくれなかったら、寂しいんだぞ」「いろんな意見や考えを持った人が集まると、楽しいんだぞ」と、ちゃんと伝えてあげる必要があるのだと思います。


スマホでは代用できないこと。そして、スマホで代用させたくないこと。人と人が関わり合うことにこだわり、リアルの楽しさを分かち合う場を、子ども劇場の活動を通して提供できればと考えました。コロナ禍×IT社会だからこそ、そのニーズがあると信じて。


講演会 アンケートより

  • スマホを持っていて、良いこと、悪いことをおもしろく、分かりやすく教えてくださり、ありがとうございました。

  • 楽しく、そして意義のある講演会でした。リアルこそ大切、まさにその通りです。目の前で見たもので感動、体験することがいかに大事か・・・ありがとうございました。感動しました。

  • 生きていく上で大切な動詞をあれこれ考えたつもりが、いとも簡単に「スマホで代用可」に持っていったことにハッとしました。リアルの価値を自分が体現していこうと思いました。

  • 学校から配布されたタブレットにとりつかれてるムスコ。どうしよう、と悩んでいるところだったのですが、皆で「こんなもんだよね」と話せる場がありがたかったです。たしかに、なんでスマホがダメなのか、こんなに考えたことはなかったのですが、考えていくと、どう生きていくか、につながるのですね。

  • もやもやしていた不安やら不満やらに説明がついてスッキリ!でした。そして「リアル」が大事なことを再認識。子育てに(人生すべてですが)やりなおしはきかないので、今からできることをしていきたいです。硬直せず、思考停止せず、生きて行きたいです。とすぐにマイナス思考になる自分を叱咤激励。子ども劇場で再認識、の日々です。たのしい時間をありがとうございました!

  • 娘に聞かせたかったです!!

  • いろいろ考えさせられたり、共感したり!「とにかく分からなくても考える」ことで、脳に刺激を沢山頂きました。お話が上手で、あっという間の2時間でした。

  • 問題の本質に迫っていて、とても分かりやすかったです。目からウロコでした。「家庭内でルールを作りましょう」という議論がいかに浅いかがわかりました。そして、子ども劇場の存在意義の一つが明確に見えました。

  • 日々、仕事と子育てに追われる中、自分に色々な言い訳をつけて色々な事を諦めちゃったりどーしよもないからしょーがない事にしちゃったり…なので、子どもとの関わりを見直す、すごくいい時間でした!!ありがとうございました!!



午後は、3歳から還暦を過ぎた方まで、幅広い異年齢集団で遊びました。

①世界記録に挑戦!トランプが赤か黒かを当て続けるゲーム。惜しくも世界記録には及びませんでしたが、最高は6回まで当たった方がいました。

②ガムテープを丸めたものが、圭太さんの左手と右手のどちらに入っているかを当てるゲーム。意外ときれいに意見が分かれるものです。次は複数人が登場し、ガムテープそのものを背後でどんどん渡していき、ストップした時点で誰が持っているかを当てるゲーム。人が増えて、モノが大きくなると、楽しさが広がってきます。

③幅広い和室の間取りを活かして、「どんな人?〇〇な人!」と言われて該当した人が壁まで走って戻ってくるというゲーム。始めは圭太さんがお題を出していたけど、3回くらいやると勝手が分かってきて、お題を出したい人は挙手して、「眼鏡かコンタクトをしている人!」とか、「アニメ好きな人!」とか、いろんなお題で次々と走ります。

④「〇〇なモノ!」と出されたお題を会場の中で探して、それを触るというゲーム。「青いモノ!」と言えば洋服だったり、「やわらかいモノ!」と言えばほっぺや二の腕だったり、「丸いモノ!」と言えば時計やダイヤルだったり。

⑤全員で畳に寝転がって、誰にもぶつからずにどれだけ転がれるかゲーム。これは子ども有利!

⑥大人 vs 子ども に分かれて、どちらが座布団をより高く積めるかを競うゲーム。大人が42枚で勝利したものの、あまりにたくさん座布団があるので、子どもたちは座布団の山に登るだけで楽しそうです。

⑦今度は大人も子どもも協力して、座布団を天井まで積み上げるゲーム。支えた状態で天井まで積み上げることはできましたが、手を一斉に放すと、残念ながら崩れてしまいました。でも、一度は挑戦してみたかった座布団積み、楽しかったです。

⑧宝探し合戦! 鬼滅の刃チーム vs おしりたんていチーム が和室の左右それぞれに分かれ、折り紙を会場内に隠します。その後、相手チームの陣地へ探しに行って、見つけるとつい嬉しくなります。


⑨チームで表現合戦! まずは理事+最年少がお手本を示します。「食べ物」というお題に対して「バナナ」を見事に表現し、皆に正解してもらったところで、低学年以下の親子チーム、大人チーム、小中学生チームに分かれました。お題に出された一文字目(こ・つ・な)で始まる言葉を決めて、それをチームで表現し、それを他のチームに当ててもらいます。

親子チームは「こねる・こたつ・こねこ」を表現。1回目は「正解が3つある」と知らずに見ていたのでとても悩みましたが、2回目以降、中学生がバンバン正解していました。

大人チームは電車が駅に到着し、乗客が電車に乗り込み、駅員が乗客を押し込み、すし詰めの乗客を乗せた電車が駅を出発するところまでで「通勤電車」を表現。「大人はストーリー性が足りない」といつも言われていましたが、今回は頑張りました。

そして、小中学生チームの表現「ナビ」は秀逸でした。1回目は何が起きているのかさっぱり分からなかったのですが、2回目は音声が加わり、一気に謎が解けました!回答者を楽しませる視点まで意識した表現方法に驚きでした。


「今度は、一人で何かを表現して、それを当てて欲しい人!」と圭太さんが言うと、子どもたちが数人、舞台に出てきました!お姫様やタピオカなど、子どもたちの創造力に感服です。


子どもも大人も一緒に楽しめる遊びが、こんなにたくさんあるのですね。誰と誰が親子か兄弟か分からないくらい、楽しく遊びました。


午前も午後も、参加者の意見や行動をすべて受け止めて、肯定し、みんなと共有してくれる圭太さんが、とても素敵でした。とても大事で、とても楽しい一日でした。



表現遊び アンケートより

  • 圭太さんの人の心の温かさに救われます。癒されて、明日からまた頑張ります。

  • おとなも遊びは大切だと思いました。中学生でもたのしく遊べるのはすばらしいです。

  • 何かを表現するって、スマホとちがって脳を使う遊びですね。小さい子たちのカワイさよ。うちの息子もこんなにカワイイ時があったよね。「アイツもまだ子どもね」と、家に帰って今日は少し優しくできそうです。

  • 初めての場所、初めての人たち、そんな中、堂々と舞台に立ってる娘を見てびっくりしてました。

  • 楽しかったし勉強になった!息子がのびのび自由に参加してる様子を見て、とっても喜びました!

  • 異年齢の幅が広くて、どんな遊びができるのか楽しみにしていました。人が集まるだけで、これだけ楽しめるんだと実感しました。その前提は何でも受け入れてくれる、という心理的安全性なのだと思います。そんな場を子ども劇場で楽しみながら提供できればと思いました。

  • 久しぶりに大声で笑いました。小さな子から大人まで、それぞれが楽しめる有意義な時間でした。ありがとうございました。

  • オトナもコドモもたのしい!コドモが不必要に我慢しないで、いい雰囲気もすごく嬉しいです。協力してやる変身はたのしいです! 身体をつかうのはたのしい!

  • 参加者がみな主人公になって、その場の雰囲気で遊びがどんどん変わっていく様子が楽しかったです。変身遊びはどのチームもとても工夫されていて、一大エンターテインメントになっていました。楽しい遊びをありがとうございました。

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