2022年9月18日(日)~19日(月・祝) 浦山口キャンプ場にて、子ども19名、大人20名でのキャンプを開催しました。
西武池袋駅で集合し、団体用改札を通り、特急ラビューに乗って西武秩父駅へ。1両の半分を貸切状態で、車内は快適。ところが、台風14号が接近していることもあり、外は強雨。西武秩父駅で秩父鉄道へ乗り換え、浦山口駅へ。駅から浦山口キャンプ場への徒歩10分は、傘を差しても足元がびしょ濡れです。
荒川サイトのバンガローに泊まる予定でしたが、荒川が増水していることもあり、大事を取ってロッジサイトの団体用プレハブに泊まることに。部屋はゆったりと広く、夜は寝袋で寝ます。
ロッジサイトは屋根付きの広い炊事場があるので、雨でも料理や食事ができます。冷蔵庫もあるので、冷蔵や冷凍の食材も大丈夫。お湯の出るシャワーも男性・女性それぞれ3つずつあり、24時間使えるのも便利です。
部屋に荷物を置いたら、昼食の豚汁の準備を始めます。雨はどんどん強くなり、炊事場の屋根に当たる雨音で、大きな声を出さないと会話ができないくらいです。
味見しながら味噌を追加していくのですが、39人分となると、使う味噌の量もたくさんです。そして、豚汁が完成!各自持ってきたご飯と一緒に、昼食です。
食べ終わったところで、自己紹介タイム。異年齢の子どもたちが集まって1つの遊びをし、会員間でたくさん交流できるのが、子ども劇場キャンプの醍醐味の1つですので、顔と名前をしっかり覚えます。
雨が上がったので、子どもたちは濡れても良い恰好へ着替えて、荒川サイトへ降りてみます。川の水は濁っていて水量が多く、流れが速いので、今年は残念ながら、川遊びはお預け。しかし、マスのつかみ取りはやります!
マスつかみ用の水槽は、2年前と比べると3倍程度にエリアが拡張されていました。そこへ活きの良いマスが放たれ、まずは低学年からつかみ取り開始。マスの動きが非常に早くて、最初はなかなか掴まりません。また、濁った川の水を引いているので、追いかけると水が濁り、魚影が見えなくなるのも難敵です。
高学年、中学生が加わると、マスが追い込まれて、みんなが次々と掴まえ始めます。最初は魚が怖いと泣いていた低学年も、いつの間にかびしょ濡れになって夢中になり、掴まえた魚の観察を始めるほどに。
これで全部掴まえたかな、と思っても、どこに隠れていたのか、また魚影が現れる。結局、全部を掴まえるまで40分ほどかかりました。
掴まえたマスは、串焼きにするための下処理をします。剃刀で腹を開き、内臓を取り除き、串に差して、塩を振ります。低学年も興味津々で、一緒に作業を手伝います。
この後、炭火の遠赤外線でじっくり焼いていただき、夕飯でカレーと一緒にいただきました。獲れたてだからか、川魚の臭みが一切無く、とても美味しかったです。
雨がやんでいるうちに、続きましては、水風船投げ対決!
まずは、大量の水風船を作ります。と言っても、ホースの先につなげるだけで、30個ほどの水風船を一気に短時間で作れます。これ発明した人、スゴい!
子どもたちは4チームに分かれて、とにかく楽しそうに投げ合っていました。闘いが終わると、大人も一緒に、水風船の破片を拾い集めました。
シャワーを浴びた後は、夕食の準備開始。
毎年恒例、子どもチーム vs 父ちゃんチームのカレー対決です!
材料もルーも同じものを使うので、キャンプの持ち物として指定されている「カレーのかくし味」が、勝敗のカギを握っています。
子どもチームは「にんにく、コンソメ、ココナッツミルク、ドライフルーツ」などを入れた模様。それに対して父ちゃんチームは、にんにくとめんつゆのみとシンプルに勝負します。父ちゃんたちの要領の悪さを見かねて、高校生も参戦します。
母ちゃんたちは炊飯とサラダ作りを担当しながら、対決を見届けます。
カレー対決の応援団として、焼鳥屋さんが登場。焼き立てを皆さんへ振るまってくれます。
そして、カレーが完成!
マスの塩焼きとサラダと一緒に、カレーの食べ比べです。
カレー対決の結果は、24対15で子どもチームの勝利!
大人チームのカレーは、特に低学年から「辛いよー」との声があったので、それが敗因の一つかもしれません。そういえば、中学生のリクエストにより、今年はルーをバーモンドカレーからジャワカレーに変えました。ハウス食品の辛味順位表によると、ジャワカレーの甘口は、バーモンドカレーの辛口と同じ辛味順位「3」になっています。子どもチームは、かくし味で甘めに誘導できていたのかも!
夕飯後はキャンプファイヤー!
手作りの衣装を纏った火の神様と、火の子たちが、松明から点火を行ないました。
燃え盛る火をしばし眺めた後、火を取り囲んで、「猛獣狩り」というゲームをしました。リーダーに合わせて「猛獣狩りに行こうよ♪ 猛獣なんて怖くない♪ ヤリだって持ってるし♪ 鉄砲だって持ってるもん♪ あっ! あっ! あーーーっ!」と歌い、その後に言った動物の名前の文字数の人数でグループを作れたら座ります。残った人が次のリーダーをやるのですが、2,3,4と文字数を徐々に増やしても、グループがぴったりできあがり、残る人がいません。ゲームを進めると、その場には36人居ると分かり、「約数が多すぎ!」とリーダーが嘆くことに。すかさず11文字の動物を登場させ、残った人が出てくれました。
さらに、マシュマロを焼いて、花火をやって、夜のレクリエーションを満喫です。
花火の片付けが終わったら、大人の宴会の時間。1日目の出来事を共有したり、お互いに情報交換をしたり、楽しい時間を過ごしました。
子どもたちは寝静まったと思いきや、女子部屋は人狼ゲームで盛り上がったそうです。
2日目の朝は、ラジオ体操で始まります。
朝食は、こちらも毎年恒例、牛乳パックで作るホットドッグです。パンの間にキャベツ、チーズ、ウインナーを挟み、アルミホイルで巻きます。それを牛乳パックに入れて、牛乳パックに火を点けます。牛乳パックが燃え尽きると、美味しいホットドッグの出来上がりです。コンソメスープとサラダとともにいただきました。
寝袋や荷物を片付けた後は、「いつ・どこで・誰が・何をした?」ゲーム。会員の大喜利力が試されるゲームでした。
次は、子どもたちお待ちかねのスイカ割り!
年齢順に小さい子から挑戦するのですが、今年も高学年がスイカを見事に割ることができました。「自分たちの番が回ってこない」と訴える中学生たちですが、スイカに向かってしっかり進むべき方向を教えてくれたのは、心強い中学生たちなのです。
こうなるだろうと予想していたので、今年は中学生向けにパイナップルを用意。そう、後半戦はパイナップル割りです!
中学生の一番手が力強く空振りして、木の棒を真っ二つに折ってしまいます。しかし、ガムテープでなんとか修復して、後続へバトンタッチ。スイカよりもターゲットが小さくなったものの、これまた見事にパイナップルを割ってくれました。
ちなみに、パイナップルもすべて割れたら、次はリンゴを用意していました(笑)
続きまして、父ちゃんたちが企画したのは、バラマキクイズです!
アメリカ横断ウルトラクイズを見ていた方なら、バラマキクイズと聞いてピンとくると思います。炊事場から離れた駐車場に、クイズまたはハズレが入った封筒が200枚近くばらまかれています。走ってそれを取りに行き、封筒を一つだけ選んで、炊事場にいる司会者の元へ持ってきます。大人チーム(高校生以上)と子どもチームに分かれて、1問正解すれば、その人は勝ち抜け。全員が先に勝ち抜けしたチームが勝利となります。しかし、ハズレが入っている確率は30%。ハズレを引くと、また走って封筒を取りにいかなければなりません。さらに、キャンプ参加者が考えたクイズも、封筒には含まれています。封筒は子ども向けと大人向けで色が分かれており、中に入っているクイズの難易度が異なります。
始まってみると、1問目で正解する人も居れば、何度もハズレを引く人も。問題はマイクで読み上げられるので、他の人も一緒に考えることができます。子どもたちもクイズが好きなんですね。最後は1対1の兄弟対決になりましたが、バラマキクイズも子どもチームが勝利しました!
2日目の昼食はうどん。具材として、ほうれん草や昨日残った豚汁とカレー、うどん屋さんでもらってきた天かすが用意され、カスタマイズすると、さらに美味しくなります。デザートはもちろん、スイカとパイナップルとリンゴです。
食後に子どもたちが、ミュージカル「アニー」の "Tomorrow" を歌ってくれました。
片付けを終えると、出発までは自由時間。最後に長縄をしたり、昼間の花火をしたり、お昼寝をしたり。2日目はほぼ雨に降られることなく、キャンプは無事に終了。特急ラビューで帰りました。
今年はキャンプのしおりの作成や、遊びの企画を中学生たちが担当してくれました。火の神様や松明と言ったアイデアが出てきたので、それをどうやって実現するかは、大人も一緒になって考えました。
キャンプ当日は、自己紹介や水風船、キャンプファイヤー、スイカ割り、カレー対決の結果発表など、中学生が中心となって仕切ってくれました。
また、小学生たちも、いつの間にか年下の子の面倒を見るようになっていたりと、子どもたちの成長を感じるキャンプでした。
参加者アンケートより
<感想>
花火がたくさんあって、とても楽しかったです。
マスつかみでラスト一匹を捕まえられて嬉しかったです。
人狼ゲームが楽しかった。
2年ぶりのキャンプで、とても楽しかったです。バラマキクイズはとても盛り上がったし、面白かったです。
雨でも充分に楽しめた事が良かった!
自然の中で寝食を共にすることができただけで大変貴重な体験でした。
異年齢集団の中、お兄さんお姉さんが優しく子どもの面倒を見てくれて助かりました。
初参加でしたが、家族ともども楽しい夏の思い出が作れました。
マスつかみでの子どもたちの真剣な顔や、諦めないで最後の一匹まで取ろうとする執念に感心しました。
牛乳パックホットドッグは楽しく美味しく、すごく良かったです!
初めての参加でドキドキしましたが、とても楽しかったです!1日目の雨は凄かったですが、次の日は晴れ間も出て結果オーライでした!
色んな人とたくさんお話ができました。
<来年やってみたいこと>
川遊び、天体観測、魚釣り、モルックなどの外遊びゲーム
電車の座席をくじで決める
カレーが辛かったので、もうちょっと甘いルーにする
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