2021年4月18日(日)、北葛西コミュニティ会館および行船公園にて、江戸川子ども劇場がおくる9回目の忍者修行を行ないました!
受付を終えたら、風呂敷を巻いて、忍者へ変身!
道場にて、忍者修行の始まりです。
迫りくる長剣を飛んだり伏せたりしながらよけ、五感を研ぎ澄まし、道場内にある色や爪楊枝や「さわやかな出会い」を瞬時に見つけ出し、そしてアイロンを隠し持つ忍者を当てる。「山・川・天・地・光」と忍者の合言葉を覚え、音を立てずに歩いたり走ったり飛び跳ねたり、敵に見つからないように隠れたりと、様々な修行をこなします。
受付で渡された暗号に従って仲間忍者を探し当てる修行の後は、仲間忍者とともに、敵に見つからないように変身する修行です。チームで富士山や蛇に変身し、さらには会場全体で水族館というテーマを作り、何に変身するのかをチームごとに考えます。ペンギンやクジラ、カニ、海藻などに変身し、見事忍者に見つかりませんでした!
屋内での修行を終え、行船公園へ移動し、次は屋外で巻物を届ける修行です。手がかりとなる暗号をもとに、公園内に隠された箱を見つけ出し、渡された巻物をその箱へ届けるのですが、公園内には「黒忍者」が徘徊しています。黒忍者に見つかると、巻物を没収され、次の修行へ進めません。黒忍者を見かけたら、道場での修行を活かして、何かに変身しなければ。
巻物の色は幼児、低学年、高学年で分かれており、それによって難易度が変わるのですが、中高生チームはなんと、その3色すべてを届けなければなりません。しかも、他の忍者に見つからないように!
公園内を走り回り、黒忍者が居たら変身し、何とか無事に、届けることができました。
そして最後は、大人vs子どもの旗取りちゃんばら修行!
新聞紙を丸めた剣を武器に相手陣地へ侵入し、相手の旗を先に取れば勝利となります。斬って良いのは膝から下のみ。斬られたらしゃがんで動けなくなりますが、味方の忍者がタッチすると復活できます。
今年は子どもチームが鉄壁の守りを見せ、しかもおとりの旗を仕込み、子どもチームの2連勝でした。
すべての修行を終えた証として、忍者頭からの巻物を受け取り、終了しました。
忍とは 耐えることなり。
忍とは 己に厳しきことなり。
忍とは 他に優しきことなり。
忍とは 常に技を磨くことなり。
力は己のなかにある。
参加者アンケートより
自分のペースで参加しました。みんなといっしょに遊べて楽しかったです。巻物嬉しいです。忍者になれて楽しかったです。長剣が楽しかったです。(3歳)
黒忍者から隠れるのが楽しかったです。(5歳)
ちょっぴりこわいけどがまん。(6歳)
くろにんじゃにみつからないようにおじぞうさんになったことがたのしかったです。(7歳)
おもしろく、たのしく、むずかしく、とても良かったです。またあったらやりたいです。(7歳)
まきものをみつけるのがたのしかった。(8歳)
ちゃんばらが楽しかった。(8歳)
ちゃんばらは大人の方が人数が多かったけど2回も勝ててうれしかったです。(8歳)
忍者修行は2回目だったけど、楽しい思い出ができました。(10歳)
黒忍者から逃げながら箱を見つけるのがとても楽しかったです。最後の大人と子どものちゃんばら対決もみんなで協力して勝つことができました。来年の忍者修行も楽しみです。(10歳)
いつもより道が入りくんだ場所で行ったのでとても楽しかったです。チャンバラでもかてたので、うれしいです。来年も楽しみにしています。(中学生)
今回は例年より難しくて、とても楽しかったです。(中学生)
広くて、緑豊かな場所だったので、とても楽しかったです!忍者になりきるなんて日常ではできない体験をできて、すごく貴重な時間を過ごせました。(高校生)
娘が「1週間前から楽しみにして眠れない」と言っていました。
一年生男子と、男の子目線で抜け道を発見したりしながら公園をめぐるのは、とても楽しかったです。チャンバラはかなり疲れました。子どもたちなりの作戦にやられました。
全部たのしかったです。大人もいっしょに楽しめるイベントはなかなか無いと思うので貴重な時間でした。
息子が行く前から忍者になりきり、やる気マンマンで参加しました。とてもはりきった様子が見られてとても良かったです。また参加したいです。
[報告] 大人だけの秘密の忍者修行 ~忍者修行の舞台裏~
午前中は、大人だけの秘密の忍者修行を行ないました。怪我をしないよう、まずは二人組になって入念なストレッチ。相手と呼吸を合わせて、バランスを取りながら、体を伸ばしたり、足を延ばして座った状態から立ち上がったり。これを今度は四人でやってみます。タイミングが合うと立ち上がれるのですが、バランスが崩れると、崩れてしまいます。
徐々に呼吸が合ってきたところで、次は「花見で食べたいもの・飲みたいもの」を頭に思い浮かべ、全員が5秒であいうえお順に並び変わります。並び変わったところで、順に自己紹介。本日呼ばれたい名前と、思い浮かんだものを発表、もしくは当ててもらいます。
今度は全員で輪になって手をつなぎ、キョンちゃんをスタートに左手をぎゅっと握ります。左側の人は右手を握られるので、そしたら左手を握ります。それがスタートの人に戻って来るまで、わずか3秒で1周できるか、挑戦です。1回目は3.5秒でしたが、何とか2回目で達成!
次は2つのグループに分かれて、グループが輪になって内側を向き、全員で靴下を見ます。「1,2,3!」の掛け声で誰かを見て、お互い目が合ったら、喜びを表現して輪から抜ける、という遊びです。最後まで残った二人も、ハグして喜びます。
続きましては、何をするのかを今から決める鬼ごっこ。先ほどの「花見で食べたいもの・飲みたいもの」が記された紙が入っている袋の中から、選ばれたお題は「からあげ」。つまり、「からあげ鬼ごっこ」のルールを皆で考えます。
「料理人が網を持って鶏を追いかける」というシュールな設定に決まり、鬼である料理人は二人で手をつないで網を作り、他の人は鶏になって逃げ回ります。鶏は捕まると鬼に加わり、網がどんどん大きくなります。
一回戦をやってみると、網が大きくなるにつれ、行きたい方向がそれぞれ違い、動きが鈍くなることが判明。そこで、4人以上になったら網は分裂可能とルールを変更。二回戦やったら、大人たちはかなりの体力を消耗しました。「これをやろう!」と決めたのは自分たちなんですけどね(笑)
場が温まったところでキョンちゃんから、子どもたちの忍者修行の内容について説明を受けます。
今年は「湧く」がテーマ。辞書を引くと「ある考えや感情が生じる」という意味です。忍者修行という非日常の設定を借りて、子どもと大人が一緒になって思いっきり遊ぶことで、一人一人が自分の感覚・感情をたっぷり動かせて、一人一人の感覚・感情がしっかり大切にされる。そして、人と力を合わせること、関わること、つながることの楽しさを実感する。
江戸川子ども劇場がこのプログラムにこだわっているのは、団体の理念を体現しているからと思います。
・生の文化芸術や遊びの体験を通じて育まれる感性は、「生きる土台」になると考えています。人と人が関わりあう事にこだわり、子どもと大人がともに育ち合える体験の場を、自分たちで作っています。
風呂敷の被り方を練習し、行船公園の現地下見を済ませたら、亀戸升本のお弁当をいただき、受付の準備をして、子どもたちの到着を待ちました。
子どもたちの修行が終わった後、大人忍者で総括会を行ないました。チームの子どもたちがどんな様子・反応だったのか、多角的に共有できました。人手の多い公園なので、長時間占拠しないよう配慮するために、常に動き続ける修行となりました。その結果、大人忍者はついていくのが精一杯だったり、時には見失ったり。そんなハプニングも修行の一つ。子どもたちは、黒忍者や巻物を入れる箱の位置をお互い連絡取りあったりと、いろんな作戦を立てていたことが分かりました。
「忍者」を受けて入れてくれる街の懐の深さ、コロナ対策にご理解いただいて参加いただいた皆様、そしてNPO法人 あそび環境Museum アフタフ・バーバン の皆様に、本当に感謝です。来年は記念すべき10回目の開催です!
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