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[報告] ミスしゃっくりの幸せな一日

2021年11月3日(水・祝)江東区総合区民センター にて 小心ズ presents「ミスしゃっくりの幸せな一日」を鑑賞しました。

「お出かけ鑑賞会」と題して、江東子ども劇場 の例会へ希望者で参加しました。


ミスしゃっくりは、一人で暮らす一風変わったご婦人。猫背でドタドタとステージに登場し、何か挨拶を言っているようだけど、しゃっくりばかりで言葉は聞き取れません。ラジオ体操のようなアレンジ曲に合わせてコミカルに体を動かすと、そこからもう子どもたちの笑い声が。


朝ごはんのために卵を割ると、卵からひよこが出てきて、何匹ものひよこが部屋中を走り回ります。物理的に何かが見えるわけではなくて、マイムでそれが表現されます。ひよこを次々とつかまえて、朝ごはんとして食べちゃいます。そのシュールさが、また笑いに。


朝ごはんの後は歯磨き。歯磨きをするとシャカシャカと音がするんだけど、やがて右手を動かすだけでシャカシャカと音がするように。まるでマラカスを振るかのように遊んでいるうちに、左肩を動かしてみたら、今度はクラベスの音が!ここから全身を動かしてリズムを刻んでいくと、子どもたちも大喜び。手拍子までしてノリノリです。


食後のトイレに入ると、今度はトイレットペーパーをどんどん引き出して、まるでそれが指揮者のスコアかのようにして、スキャットのように「クシコスポスト」を歌います。

スリッパを履くと、左足から蛙の鳴き声がして、ミスしゃっくりの意思に反して、左足だけ違う方向へ進もうとします。そんな時に電話が鳴って、自分の左足と闘いながら、電話までたどり着くことができました。


そうこうしていると、雨が降り始め、部屋には雨漏りが。傘をさしてその場所へ行くと、傘に滴が当たった時に、グロッケンのような音がします。そして、部屋の中の別の場所にも雨漏り。音を頼りに、子どもたちが「あっちだよ!」と教えてくれます。どんどん雨漏りの場所が増えて、ミスしゃっくりは大忙し。あちこち動き回って、傘で滴を受け止めると、そのメロディーは「ゴッド・ファーザー」の愛のテーマではありませんか!


次は右目を取り出して、目玉を壁打ちして遊び始めます。子どもたちも状況をちゃんと把握していて、「目玉で遊んじゃダメだよ!」と笑いながらツッコミを入れています。子どもを一人指名すると、ステージと客席の間で、目玉のラリーが始まります。子どものスマッシュが見事右目に当たり、目玉が戻りました。


外から何か音楽が聞こえると思ったら、「カルメン」序曲が始まり、指揮者をしながら、音楽に合わせて子どもたちの頭をポンポン!

そして、部屋の中から音も音楽も無くなり、ミスしゃっくりは5拍子の曲を静かに歌い、その幕を閉じます。


出演者は、シルク・ドゥ・ソレイユ正式登録アーティストである、小心ズの「ヤノミ」さん。ミスしゃっくりの幸せな一日 ( A Day in the Life of Miss Hiccup ) は、これまでに7ヶ国 27都市で公演を行われたそうです。

表情・身体の動き・ストーリー・音・演出 etc. 見事なプロの技と精神。そして、国際的!シュールさも含め、初めての世界観でした。子どもたちの反応が、とってもかわいかったです。


ミスしゃっくりは言いました。

コメディが、演劇が、笑いやよろこびをもたらしますように。

日々の暮らしの小さな美しさが、あなたに希望をもたらしますように。



参加者アンケートより

  • 魔法の世界に入り込んだような幻想的なショーでした。とても楽しかったです。

  • 効果音や音楽に合わせて生き生きと歌ったり踊ったりが楽しくて、セリフなしでもあっという間に感じられる程引き込まれました。ミスしゃっくりのように1人でも毎日楽しく過ごせたらいいなと思いました。


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